久々の

ミュンヘン近郊の街シリーズ。
今日は近郊といってもやや遠い、バイエルン州と隣りの州バーデンヴュルテンべルグ州の州境にあるUlmという街。バーデンヴュルテンベルグ側なのでバイエルンチケットでは行けないけど大聖堂で有名ということで行ってみることに。なんでも大聖堂の塔の高さは世界一なんだとか。


その大聖堂の見える街並みは雑然としている。。古い建物を生かした街並みを数多く見てきただけにこれは少し悲しい。



ただ大聖堂はむちゃくちゃかっこいい。ドイツではしばしば見かける真ん中に一つだけ塔のあるタイプ。
このタイプでこれだけの高さになると本当に点に伸びていくように見える。個人的には塔1本は結構好き。
この建築でうまいのが正面足元にあるロッジア。おそろしく大きいロッジアなんだけど、この大きな建物を広場に面した一つの建物としての構えを作ると同時に、バランスを整えている。かなりうまい。でかいだけじゃない。



内部は五身廊。側廊の方が柱が細くてかっこいい。

ミュンヘンとフランクフルトの違いのように、個々の建物の作り方によって大きく街は変わっていく。そういう意味ですばらしい歴史的遺産のあるこの街は、ミュンヘン的であってほしかった。そうなりえるポテンシャルがあると思うし。
だからこそひとつひとつの建物が街を作っていくという意識の中で、建築をコントロールしていきたい。そのためにはその街のコンテクストはすごく重要で、それをどう踏まえるかはさらに重要。最近はそんなことを考える。