コルビュジエ祭
今日はとにかくコルビュジエ祭。
鞠さんから借りたコルビュジエ案内本片手に歩きまくる。
まずは朝一でラ・ロッシュ=ジャンヌレ邸。パリの街並の裏に堂々と
入ってすぐ、キャノピーをくぐってホールに。妙に大きなスケール感。ギャラリーと住宅のコンプレックスで、そのつなぎの空間であり分節する空間でもある。その多義性を実現するためのスケールか。
ヴォイドに面したキャノピー脇の大開口。この開口のでかさもそのスケール感に一役買っている。それだけでなく、この窓の大きさ故に外の風景がホールに引きずり込まれて空間の一部になっているような感覚になる。なかなか言葉にしにくいけどなんとか描写するならそんな感じか。それは外から見ても同様のことが言えて、内部の活動が見えてないのに手に取るように感じられる。
言わずと知れたギャラリー。思った以上にスロープの勾配がきつい。眺めるぶんにはいいけど実際使ってみると少し無理を感じる。
ヴォイドの隣のスペース2連弾。コルビュジエ建築の見所はここにあると思うこの頃。天高がめっちゃ低いからか、ちょっとしたスペースが窓や棚と一体となって、こじんまりとした落ち着きのある空間になっている。ジードルンクの階段脇もしかり。
コルビュジエのアパートやら住宅やらを見て
スイス学生会館へ。ピロティの力を知る。大きなマッスがふわりと浮いている。おそらくピロティの柱の位置や骨型の形態も効いているが、一番はピロティの天井についた微妙な勾配。これによってヴォリュームの裏側が視認でき、ピロティを伸びやかに見せている。
裏側。直方体の住棟ヴォリュームと曲面壁の階段室、ロビーのバランスが見事。
続いてブラジル館。スイス館よりもさらに地上階部分が躍動している。
アトリエ・オザンファン。大通りと狭い路地に面する角地に建つ。ヴォリュームは小さく窓を大きくとることで、二つの通りの異なるスケールに対応。
その路地。どこか別の街にワープしてしまったのかと思うほどのスケール感。豊かな地形に対応するように階段や小さな窓、柵や緑がちりばめられて路地裏の心地よい生活感が感じられる。
カルティエ財団ビル/ジャン・ヌーベル。町中に突然ガラスで覆われた木々の塊が現れる。パリの整然とした街並にこの構えは強烈。
ガラスが反射して街路樹を写し、透過して間にある木々を写すから、実際以上に木々の存在が増幅される。
その後、ルーブルのガラスピラミッドとポンピドゥーを再訪。3年前よりもさらに感動できたことで成長を感じて少しうれしくなる。
で鞠さんと合流して、パリに留学している方々の会にご一緒させてもらう。でそこで食べたフランス料理が衝撃。ドイツとは深みが違う。でもだからこそドイツ料理も好きなんだと思う。