オルジアティを見に

チューリッヒからクールへ日帰りツアー。
スイスはほんと小さい国だ。なんか感覚が狂う。
電車とバスを乗り継いで


Paspels school。片流れのコンクリートの駆体が斜面に突き刺さる。「突き刺さる」と表現したのは、この建築が地面に「埋もれる」わけではなく、確かな強度を持って自然と対峙しているから。それはスケールが肥大化された窓や庇、雨樋なんかによって堂々とした外観を作っていることによるんじゃないか。



授業中にお邪魔する。中に入るとしんと静まり返っている。学生達の荷物がかけられ、授業中とは打って変わった休み時間のにぎやかさがうかがえる。



エントランス正面の階段。2階にある開口から光がふりそそぐ。厚みのあるコンクリートの手すりが力強さを生んでいる。自然と建築のいい緊張感



教室同士の間の廊下ともいうべき空間。内部は陰影のコントラストが強く、特にこの窓際は明るい。休み時間には学生が窓に座って話していて、外にいる僕らに気づいてこちらに手を振っていた。



横長の窓が傾斜した野原を切り取る。窓辺はやはり腰掛けられるくらいの幅がある。サッシュは金属でできていて、壁の厚みと相まって開口を重く力強いものにしている。



エントランスの庇。この厚みがめちゃくちゃかっこいい。こいつが外観のいいアクセントになっている。うまい。



バスに乗ってもうひとつオルジアティ。サイズは大きいが、思ったよりマッシブな印象は受けない。やはりこの模様がスケール感を与えて、外観をやわらかくしている。というか写真でみるのより断然軽い。コンクリートなんだけど、この模様が表面をぱりっとさせているからか。



切妻の壁に円形の庇。三角と円の共演。すごくうまい。



クールに帰ってズントーアトリエにも



その帰りの道すがら、声をかけられました